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運動療法としては早歩きや水中歩行
- 2018/04/23
【運動療法としては早歩きや水中歩行】
運動には、歩行や水泳などの動的等張性運動(筋肉の収縮と弛緩を繰り返す運動)と重量挙げや腕立て伏せのような静的等尺性運動とがあり、高血圧の運動療法としては前者の動的等張性運動が勧められます。
具体的には、早歩きや水中歩行などが適当で、軽く汗ばむ程度まで週3回、毎回30分以上行うことが望まれます。
このような運動療法を軽症~中等症高血圧患者に10週間行った研究では、収縮期(最大)血圧20mmHg及び拡張期(最低)血圧10mmHg以上の血圧低下が50%の症例に見られました。
高齢者を対象にした3ヵ月間の地域運動教室(月2回指導+自宅でのストレッチ・筋力運動、1回約30分間)でも、平均2㎏の体重減少と10mmHgの収縮期血圧の低下を認めています。
また、10分くらいの運動でも、全く運動しないのに比べて、効果があることが分かっており、最近では短時間の細切れ運動でも良いから週2~3回行うよう指導されています。