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老人の総合的指標の一つ生物的年齢
- 2018/03/04
老化の指標を多く採用すればするほど、その解釈は複雑なものとなり、老化の進行状況を全体として捉えることはかえって難しくなってしまいます。
そこで、数多くの老化の指標から、老化の進行の程度を表す、総合的な指標を作って、それを用いて老化の評価を行うという方法が考えられます。
その方法の一つが生物的年齢です。
これは、暦の上の実際の年齢ではなく、生体機能の老化の程度から推定された年齢です。
例えば、骨の密度は加齢とともに低下していきますが、40歳の方の骨密度測定値が、60歳の方の平均的な骨密度の値に等しければ、その方の骨年齢は60歳であるあるというような表現ができます。
この例では、骨だけからの年齢を推定していますが、統計的に処理をして、身体全体の生物学的年齢を求めることも可能です。
総合的な老化評価法として、生物学的な年齢を求めて、糖尿病や高血圧症など特定の疾患が老化を促進すること、運動や生活習慣が老化の進行に影響を与えることなどが研究されています。