腰痛の悩みに仙台市青葉区のカイロプラクティック真心堂療術院｜「動脈系」　その5

＜２．体循環の動脈系　（４）腹大動脈とその枝　の続き＞

③主に消化器系に至る臓側枝

主に腹部消化器系に分布する臓側枝には腹腔動脈・上腸間膜動脈・下腸間膜動脈の３枝があり、いずれも無対性で、大動脈の前面から出ます。

腹腔動脈は、３枝の中で最初に出る動脈であり、横隔膜のすぐ下で起始して、直ちに左胃動脈・脾動脈・総肝動脈に３分枝します。

これら腹腔動脈の枝によって、胃から十二指腸・脾臓・肝臓・胆嚢・膵臓を中心とした上腹部の内臓が養われます。

上腸間膜動脈は、腹腔動脈のすぐ下から起こります。

この動脈は、名前の通りに腸間膜の中を走って、膵臓や小腸全域から大腸前半部（横行結腸）まで広く分布します。

下腸間膜動脈は、上腸間膜動脈よりもさらに下方から出て、大腸後半部（下行結腸から直腸）に分布します。

上下の腸間膜動脈は、腸間膜の中でアーチのような吻合を二重三重に作ります。

これにより腸管運動によって、一部の血管が圧迫されても血行障害を起こしにくいです。

壁側枝（有対）：腰動脈・下横隔動脈

泌尿・生殖器への臓側枝（有対）：腎動脈・性腺動脈（精巣動脈、卵巣動脈）

腹部消化器への臓側枝（無対）：腹腔動脈・上腸間膜動脈・下腸間膜動脈

腹大動脈の下端は、第４腰椎の高さであり、ここで左右の１対の総腸骨動脈とその間の細い正中仙骨動脈に分枝します。

『腰痛・肩こり・真心堂』

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